「Windows7 Home Premiumをリモートデスクトップで操作する」で紹介したリモートデスクトップサーバ機能追加パッチConcurrent RDP Patcher。
非常に重宝していた方も多いと思いますが、突然、使えなくなってしまいました。
調べてみたところ、この現象は2014年10月半ばより海外でも確認されているようで、原因はこの時期に行われた更新プログラムにあります。
更新プログラムKB2984972
該当の更新プログラムはKB2984972(Windows 7 用セキュリティ更新プログラム)です。
この更新プログラムが充った状態ではConcurrent RDP Patcherは機能しません。
KB2984972の概要は以下のとおりです。
このリモート デスクトップ プロトコル (RDP) 7.1 更新プログラムを使用すると、リモート デスクトップ接続クライアントは制限付き管理ログオンを実行できます。RD ホストを実行しているリモート デスクトップ サービスも制限付き管理を実行できます。
解決策1:KB2984972をアンインストールする
不具合なのか、副産物なのかは現在のところはっきりしませんが、わたしはKB2984972を適用する必要はないと判断して、これをアンインストールしました。
セキュリティ系の更新プログラムですから、ご自身の判断で実行ください。
Microsoftが純正から外している機能ですから、そもそもConcurrent RDP Patcherの使用自体が自己責任なんですけども。
※ちなみにわたしの確認した環境ではProfessionalではKB2984972を適用してもリモートデスクトップサーバ機能に問題はありませんでした。
更新プログラムのアンイントールと自動更新させない方法については以下をご覧ください。
→https://seous.info/jobs/windows/1151/
解決策2:KB2984972をアンインストールせず、特定のdll書き換えパッチで対処する。
セキュリティ系の更新プログラムは外したくないという場合はKB2984972+Concurrent RDP Patcherの不具合以降に作られたtermsrv.dll-6.1.7601.18540-patchが使えます。
→https://anonfiles.com/file/b34724f065313cbb745f31d73edf3597(リンク切れ)
これまで使っていて不具合が生じたという場合には上記Concurrent RDP Patcherの画像のように「Enable」のチェックボタンが入った上で非アクティブ(グレーアウト)しているはずですので、そのまま実行して構いません。
※これからConcurrent RDP Patcherを充てるという場合には解決策1を参照の上、KB2984972をアンインストールししてから、Concurrent RDP Patcherを有効にし、再度、KB2984972をインストールしてからこのパッチを適用する必要があります。
1.KB2984972をアンインストール
2.Concurrent RDP Patcherを充てる
3.KB2984972をインストール
4.termsrv.dll-6.1.7601.18540-patchを充てる
termsrv.dll-6.1.7601.18540-patch自体はバッチファイルになっているため、管理者権限で実行することで、Concurrent RDP Patcherが使えるようdllファイルが書き換えられます。
(C:\Windows\System32\termsrv.dll)
管理者権限での実行の方法は下記を参照ください。
→https://seous.info/jobs/windows/319/
これでConcurrent RDP PatcherにおけるKB2984972の問題は解決できるはずです。
しかし・・・
KB3003743は再びRDPパッチを破る
11月に入って更新されたプログラムKB3003743により、またまたConcurrent RDP Patcherは使えなくなってしまいました。
現在のところ、Windows7 Home Premiumでリモートデスクトップサーバ機能を使うためにはKB3003743をアンイストールするしかありません。
またそのうち、対策パッチが登場するかもしれませんが、いい加減疲れてきましたね。
他の方法を考えた方がよいのかもしれません。