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WordPress 更新後にサイトが開かない!慌てず対応する方法

WordPress を更新した直後に突然サイトが表示されなくなることがあります。焦らず原因の切り分けと基本的な復旧手順を順に確認していけば、十分対処できます。

更新後に突然「真っ白な画面」「エラー画面」「サイトが開かない」などのトラブルが起きることがあります。
その多くは、 WordPress 本体・プラグイン・テーマの互換性が原因です。
つまり、更新によって、これらのどれかの環境が適合できなくなったことが考えられます。

はじめに確認すること

まずは管理画面wp-adminへのアクセスをチェックします。

  • アクセスできれば、原因を特定しやすくなります。
  • アクセスできない場合は FTP などで物理ファイルを操作します。

プラグインが原因の可能性

FTP またはサーバーのファイルマネージャーで以下のように操作します。

  1. wp-content フォルダを開く
  2. plugins フォルダを plugins_backup にリネームする

これにより、 WordPress はプラグインを読み込めず、すべてのプラグインが無効化されます。

管理画面にアクセスできるようになったら

  • plugins_backup を元の plugins に戻す
  • 管理画面から 1 つずつプラグインを有効化し、原因となっているプラグインを特定します

テーマが原因の可能性

テーマに不具合があると、サイト全体が表示されないことがあります。
この場合は FTP などでサーバーにアクセスして、使用中のテーマを一時的に無効化します。

  1. wp-content/themes フォルダを開く
  2. 使用中のテーマ(例:twentyseventeen)のフォルダ名を twentyseventeen.bk のように変更する

テーマがないためエラー表示

WordPress はテーマが見つからないと判断し、自動的にデフォルトテーマに切り替えます。 この状態であれば、ダッシュボードにアクセスは可能になりますので、代替テーマで表示して対処を行うことができます。

FTP が使えない場合の代替手段

「 FTP なんか使ってない」という方でも大丈夫です。
最近のレンタルサーバーでは、ブラウザ上でファイル操作できる機能が備わっています。

データベースからテーマを変更

FTP 操作が難しい場合やより直接的にテーマを変更したい場合は phpMyAdmin を使ってデータベースの情報を書き換える方法もあります。

  1. wp_options テーブルを開く
  2. option_nametemplatestylesheet の 2 項目を見つける
  3. テーマディレクトリ名(例:twentyseventeen)に書き換える

2つのテーブル

データベース操作は誤るとサイトが完全に壊れるリスクもあるため、実施前にバックアップを取っておくことを強く推奨します。

それでも表示されない場合の追加対処

以下の方法でも状況が改善することがあります。

  • wp-content にあるキャッシュ系フォルダ(例:cachew3tc)を削除する
  • .htaccess.htaccess_backup にリネームする
  • デバッグモードを有効にして、エラー内容を確認する

WordPress のデバッグモードを使いこなせ!

予防のコツ

  • アップデート前に必ずバックアップを取る
  • 公式テーマ・公式プラグインを優先的に使う
  • ステージング環境(テスト環境)でアップデートを試す

Duplicator プラグインの複製でサイト移設、検証環境を作る

WordPress 5.2 以降のリカバリーモードについて

WordPress 5.2 からは「リカバリーモード」という機能が追加されました。
これまで真っ白になっていたような状況で The site is experiencing technical difficulties が表示され、管理者にはログイン用リンクが送信される仕組みです。初心者にとっては非常に心強い機能といえます。

メンテナンスモードにも注意

WordPress 本体・プラグイン・テーマの更新中に、処理が中断されたりサーバーエラーが発生した場合、 Briefly unavailable for scheduled maintenance. Check back in a minute.の表示でメンテナンスモード が解除されず、サイト全体が表示できなくなることがあります。

このような場合は以下の手順で復旧を試みてください。

  • FTP やファイルマネージャーで WordPress がインストールされているルートディレクトリにアクセス
  • .maintenance というファイルが存在していれば、削除する

.maintenance ファイルは更新時に自動生成される一時ファイルであり、通常は自動で削除されます。
しかし、何らかの理由で残ってしまうと、サイト全体がメンテナンス状態のままとなり、永続的にアクセス不能になります。

更新時は途中で画面を閉じたり、ブラウザを強制終了しないよう注意してください。
また、更新前にバックアップを取っておくことで、万が一の場合も復旧が容易になります。

まとめ

サイトが真っ白・エラー
テーマまたはプラグインが原因の可能性が高い
管理画面に入れない
FTP やファイルマネージャーでファイル名を変更して無効化
プラグインが怪しい
wp-content/plugins フォルダを一時的に plugins_backup にリネーム
テーマが怪しい
使用中のテーマフォルダをリネームして、デフォルトテーマに自動切り替え
復旧できたら
管理画面から 1 つずつ有効化し、原因を特定

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執筆:R3098

WEB サービス構築・監修が生業です。 WordPress 関連では Aurora Heatmap などプラグイン開発も行っています。悩めるサイト運営者の無料相談受付けます!

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