VPN接続中にブラウザなどを使いインターネットへ接続する際はクライアント側の設定でVPN接続先のサーバ経由か自分の接続環境のゲートウェイを使うかを制御することができます。
※VPN先がゲートウェイを使用してインターネットへ接続することを許可している必要があります。
急速に高まったリモートワーク・テレワークでは、VPN接続先のIPから特定のウェブシステムなどにアクセスする必要があるケースも多いかと思います。
サーバやFTP、管理サイトへのアクセスなどにIPによる制限が掛かっている場合などに適時選択する必要が出てくると思います。
Windowsでの設定
該当のVPNネットワークアダプタのプロパティから詳細設定を開きます。
「全般」タブのインターネットプロトコル(TCP/IPV4)の詳細設定を開きます。
「IP」タブの「リモート ネットワークでデフォルト ゲートウェイを使う」にチェックを入れるとVPN接続先経由でのインターネット接続となります。
※IPV6を使用の場合は同様の手順でインターネットプロトコル(TCP/IPV6)側のプロパティを変更します。
※キャプチャーはWindows7ですが、Windows10でも同様の設定が可能です。
Macintoshでの設定
システム環境設定の該当のVPNネットワークアダプタの「詳細」ボタンより「オプション」タブの「すべてのトラフィックをVPN接続経由で送信する」にチェックを入れるとVPN接続先経由でのインターネット接続となります。
※iPhoneやiPadでは該当のVPN設定の最下段「すべての信号を送信する」となります。
接続IPアドレスを検証する
設定が有効になっているかの確認はいろんな方法がありますが、お手軽なのは下記のようなインターネット接続経路情報を取得できるページにブラウザでアクセスすることです。
現在接続しているプロバイダなどisp情報やIPアドレスなどが確認できます。
わたしの本業でもあるウェブサイト管理では、セキュリティのために接続IPによる制限を行うことも多く、このようなケースでは外出時はVPNで接続して許可IPを経由しています。