GUIではなく、コマンドプロンプトからIPアドレスを設定する場合はnetshコマンドを使用します。
管理者権限での実行が必要です。
IPアドレスの設定
下記が基本の書式です。
netsh interface ip set address "アダプタ名" static 「IPアドレス」 「サブネットマスク」 「デフォルトゲートウェイ」
※アダプタ名は日本語なのでコマンドプロンプト上でコピー&ペーストすると間違いがなく入力も楽です。
ちなみに、staticの後の「IPアドレス」で指定が終わっていると、その後の「サブネットマスク」と「デフォルトゲートウェイ」は未定義となってしまいますので、ご注意ください。
例)
アダプタ名:ローカル エリア接続
IPアドレス:192.168.0.10
サブネットマスク:255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ:192.168.0.1
netsh interface ip set address "ローカル エリア接続" static 192.168.0.10 255.255.255.0 192.168.0.1
DHCPサーバより自動取得させる場合
netsh interface ip set address “アダプタ名” dhcp
DNSサーバ・WINSサーバの設定
例)
アダプタ名:ローカル エリア接続
プライマリDNS:202.234.232.6
セカンダリDNS:202.234.232.7
プライマリWINS:192.168.0.249
セカンダリWINS:192.168.0.250
netsh interface ip set dns "ローカル エリア接続" static 202.234.232.6 primary
netsh interface ip add dns "ローカル エリア接続" 202.234.232.7
netsh interface ip set wins "ローカル エリア接続" static 192.168.0.249
netsh interface ip add wins "ローカル エリア接続" 192.168.0.250
対話モードで設定する
上記ではコマンドモードにて1回の処理で設定していますが、入力コマンドが長くなってくるので、サブコンテキストへ移動して対話モード(インタラクティブモード)にて実行することもできます。
C:\>netsh //netshコマンドを起動
netsh>interface //interfaceコンテキストへ移動
interface>ip //ip(ipv4)コンテキストへ移動
ip>set address "ローカル エリア接続" static 192.168.0.10 255.255.255.0 192.168.0.1 →IPアドレスの設定
※プログラムの終了は「exit」or「bye」
ネットワーク内のIPアドレス一覧を確認
IPアドレスを設定する際には、重複に注意する必要がありますが、コマンドプロンプトのarp -aで現在のネットワーク内の一覧を取得できます。物理アドレス(MACアドレス)を確認すれば、どの端末かも特定できます。
(Windowsなら対象PCのコマンドプロンプトでipconfig /all)
上記はWindowsでの例ですが、arp -aはUNIXシステム系やMacintoshのターミナルでも使えるコマンドです。