これで完璧!Windows10・11の起動時ナムロック設定解除
2023/10/11 2014/01/24

Windowsでキーボードテンキーから数字を入力するためのNumLockキーの挙動が思いどおりにいかないというユーザーは多いようです。


ナンバーロックとも呼ばれるこの挙動は歴代のXP・Vista・Windows7・8・8.1だけでなく、現行のWindows10やWindows11でもユーザーを悩ませているようです。
この問題を解決するには重要なポイントがあります。
numlockがうまくコントロールできていない際のパソコンがどういう状態なのかを把握しなければなりません。
具体的には...

いずれかに分けて考える必要があるのです。
大丈夫!
それさえ意識すれば、きっと解決できます。
ログイン時にnumlockキーを有効にする
ログイン画面でのパスワード認証の際のnumlockをコントロールするには、レジストリかBIOSいずれかでの設定が必要です。
レジストリでの設定
レジストエディタで以下のキーを任意の値に変更します。
【Windows】キー+【R】からregeditで起動できます。
参考:ファイル名を指定して実行
0→無効(もしくは2147483648)
2→有効(もしくは2147483650)
この場合はBIOS設定よりもレジストリ値の方が優先されるため、BIOS設定方法が分からない場合や設定自体が行えないパソコンではこの方法で設定します。
BIOSでの設定
BIOSプログラムの種類によって設定方法は異なりますが、下記のように概ね感覚的に分かると思います。
AWORD
AMIBIOS
Windows10以降の問題
ここまでの解説でWindows10とWindows11での起動時の挙動がうまくいかない場合、「高速スタートアップ」が原因の可能性が高いです。
特に再起動とシャットダウン時で挙動が異なるのであれば当確です(笑
デフォルトで有効のはずなので、高速スタートアップを有効にする(推奨)のチェックボックスを外します。
(管理者権限が必要です)
高速スタートアップの恩恵
「パフォーマンスに影響するのでは」という方のために簡単に捕捉します。
高速スタートアップは起動時間を短縮するためのもので起動はたしかに速いです。
実際にテストしてみたところ、HDD仕様のノートパソコンであれば、2倍ほど差がありましたが、最近のSSD環境ならば10%程度。
起動に時間がかからないので、20秒なら22秒、つまり、2秒ほどしか差がありません。
また、高速スタートアップはその仕組み上、USB機器を認識しなくなる、ネットワークに繋がらなくなるなど、トラブルの要因となりうるケースもあります。
ログイン後にnumlockキーを有効にする
ログイン後のWindowsキーボードのnumlockキーはシャットダウン時(再起動時)の状態を次回起動時に保持します。このため、ナムロックを有効にしたまま終了すれば、起動した際には基本的に有効になります。
ただし、これはあくまでログインした後の話です。
ちなみにHKEY_CURRENT_USERのInitialKeyboardIndicatorsレジストリキーは「現在ログインしているユーザー」の値です。
シャットダウン時のnumlockキーに状況よって変わります。
つまり、numlockキーを有効にしてログインすれば2となり、無効にすれば0となります。
無効の0に設定しても、numlockキーを有効にしてシャットダウンすると次の起動時には2となります。
numlockキーがない!?

ノートパソコンなどの省スペースキーボードでは、numlockの刻印ではなく、マークであったり、他のキーと共用になっている場合があります。
この場合はfn(function)キーやshiftキーと一緒にnumlockキーを押さなければなりません。
ノートパソコンなどの省スペースキーボードでは、numlockの刻印ではなく、マークであったり、他のキーと共用になっている場合があります。
この場合はfn(function)キーやshiftキーと一緒にnumlockキーを押さなければなりません。
オフィスでよく見かけるテンキー内蔵の富士通製のノートパソコンなどがこの類ですね。
同じメーカーでも異なる場合もありますが、代表的なメーカーの仕様を紹介しておきます。
- 富士通・IBM・SONY
- 【shift】+「ScrLk/NumLK】キー
- 東芝
- 【fn】+「F11】キー
- シャープ
- 【fn】+「Insert/NumLK】キー
- Dell
- 【fn】+「F8」キー
- 【fn】+「ScrLk/NumLK】キー
- HP Compaq
- 【fn】+【F8】キー
まとめ
もう一度、おさらいです。
ログイン時のnumlockキーはレジストリかBIOSで設定します。
ログイン後のnumlockキーは前回シャットダウン時の状態となります。

numlockキーが勝手に切り替わると訴える方もお見受けしますが、これまでの解説のようにそのような挙動はないはずです。
ただ、手が触れての誤動作も多いことから「numlockなんかいらない」と物理的にキーをむしり取ってしまう強者もいるようです(笑
コメント一覧
ちょーど知りたかった箇所なので助かりました!
はじめまして、新米SEさん。
ほんのちょっとのこととはいえ、毎回のこととなるとストレスになりますからねぇ。
お役に立ちましたようで幸いです!
NumLockのレジストリ設定をありがとうございました。
MouseComputerの LM-mini72S-SSD-KKと言うWindows10PCを予備機として購入しました。 BIOSには、NumLock設定が見当たらず、サインイン時のPIN入力で常にNumLockキーを押下せねばなりません。全く配慮に欠けるPCです。
簡潔で適切なご説明に非常感謝でございます。
(後期高齢のパソコンじぃーさん)
毎回、NumLockキーを押すのは面倒ですものですね。
お役に立ちましたようでよかったです!